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電源確保

2023-09-20
 
 「関東大震災から今年で100年。」この100年間にも多くの災害が日本列島を襲っている。徳島県で気になるのは、今後30年以内に発生する確率が70~80%と言われている南海トラフ地震で、現在その被害想定も見直されている。地震だけではない。先日の台風6号で、沖縄県では長時間の停電でライフラインがストップし大変だったと報道されていた。医療的ケアを必要とする方々も同様である。電気が必要な医療機器を使用する医療的ケア児は、暴風が続く早朝に医療機器源がある親類宅に避難したという方もいた。また、内部バッテリーのない酸素濃縮器は、停電時は電気を使わない酸素ボンベに変更するか、酸素濃縮器と蓄電池を接続し使用するしかない。「長引く停電でエアコンが使えず、困った」との声もあり、ガソリンタイプの発電機を持っている施設では、「燃料のガソリンが必要だがこの天候でガソリンスタンドが閉まっているので…」という声もあった。自助で非常用電源を準備していても限りがある。電源確保は複数の方法を検討し、自助でだけでなく共助・公助でもどのように電源確保するのか再検討が必要である。
 現在、徳島県医療的ケア児等支援センターでは、関連機関と個別避難計画作成の支援や災害時の対応ガイドブックの作成に取り組んでいる。まだまだ、災害時の支援についてははじまったばかり、関連機関と連携し地道にコツコツ取り組んでいこうと思う。

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