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園長のひとりごと

2016年9月のひとりごと

東北旅行

 私は、「趣味は何か」と問われると「四国88ヵ所歩き遍路と硬式テニス」の次には「旅行」と答えることにしています。東日本大震災以降は、夏休みの旅行をなるべく東北地方に出かけるようにしています。ここ数年で東北を旅したのは、福島、会津若松、裏磐梯、遠刈田温泉、仙台、松島などです。そして今年の夏休みには34日で青森県に行ってきました。

徳島空港からJAL一便で羽田空港まで飛び、JR東京駅から東北新幹線はやぶさに乗り2時間53分でJR八戸駅に到着しました。星野リゾート青森屋の送迎バスに乗り、午後315分に青森屋にチェックインしました。翌日は送迎バスで星野リゾート奥入瀬渓流ホテルまで行き今回の旅行の最大の目的である奥入瀬渓流の散策に出かけました。

奥入瀬渓流は十和田湖の子ノ口から焼山までの約14kmの流れで、豊かな樹木や十数ヵ所の滝と、千変万化の美しい流れや様々な奇岩・奇勝が見事な渓流美を作り出しており、四季折々の自然美を堪能できるということでした。私たちは三乱の流れから銚子大滝までを約3時間かけてゆっくり歩きましたが、あいにく渓流は数日前の雨の影響で茶色く濁っており、大変がっかりしました。しかし、森の香りと自然美を楽しみながらの散策は身も心も大いに癒されました。

翌日は台風10号の影響で天候が悪かったため、十和田湖、八甲田山の観光は取り止め、観光タクシーで青森市に向かいました。奥入瀬、十和田、八甲田では雨の天気でしたが、青森市に入ると一転して晴れ間が見られました。途中、日本最大規模のアーチ橋である城ヶ倉大橋を渡った時に、橋の下の城ヶ倉渓谷に虹がかかっており、上から眺めたその虹は丸い形をした初めて見る光景であり、感動しました。

 青森市内では、ねぶたの家ワ・ラッセで鳴り物を体験したり、棟方志功や寺山修司、奈良美智、成田享などの青森県出身の作家の作品が多数展示されている青森県立美術館を巡ったり、浅虫水族館を見学したりしながら、宿泊する浅虫温泉海扇閣に到着しました。陸奥湾に面した浅虫温泉はそれほどでもなかったのですが、夜の津軽三味線のライブには大変感動し満足しました。

 最終日は昼過ぎに青森空港からJALで羽田空港まで飛ぶ予定でしたが、台風10号が東北地方を直撃しそうなので、急遽、宿の朝食をキャンセルして、新青森駅を午前617分に出発する新幹線はやぶさ4号で東京に向かうことにしました。これがまさに大正解であり、新幹線は始発ということでがらがらで、台風も上陸前で新幹線にはほとんど影響はありませんでした。羽田空港から徳島空港までは台風の影響は全くなく、予定どおり無事に帰徳することができました。

 今回来た台風10号は観測史上初めて東北地方に上陸したものであり、岩手県の高齢者グループホームで9名もの利用者さんが犠牲になる痛ましい被災をはじめ、岩手県や北海道に甚大な被害を及ぼしたことに非常に衝撃を受けました。

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