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園長のひとりごと

2020年11月のひとりごと

適応指導教室(教育支援センター)

 
 
 不登校の子どもたち(学校に行けなくて困っている子)の居場所の一つとして、適応指導教室があります。最近、この適応指導教室は教育支援センターと呼ばれるようになりました。これは市町村の教育委員会が長期に欠席をしている不登校の小中学生を対象に市町村の公的な施設のどこかに部屋を用意し、そこで学習の援助などをしながら本籍校に復帰できることを目指し運営している教室です。
 
 適応指導教室に参加していることは学校への出席として扱われる場合が多いようです。担当者は、市立の小中学校の教員か、もしくは退職した元教員や臨床心理士(公認心理師)などがあたっています。ここでは、単に学習の援助だけでなく、通所してくる子どもたちの力を広くはぐくむための支援を行っています。また、登校しづらい子どもの保護者をサポートすることも役割となっています。
 
 小松島市にある教室は「はなみずき学級」と呼ばれ、全国でも珍しい、一市二町で運営される、上勝町・勝浦町・小松島市適応指導教室となっています。私はこの教室が発足する時からかかわらせていただき、これまで担当の先生方のスーパーバイズや年に3回開催される保護者会の講師を務めてきました。また私が外来で診ている子どもたちも、毎年、数名が参加しています。
 
 徳島県では最初に徳島市の「すだち学級」が開かれ、その後に鳴門市の「うず潮教室」、阿南市の「ふれあい学級」、藍住町の「キャロッ子学級」、阿波市の「阿波っ子スクール」、石井町の「わかば教室」、美馬市の「みまっこ教室」、北島町の「ステップきたじまっ子」、三好市の「そよかぜ学級」、吉野川市の「つつじ学級」、上板町子ども若者相談支援センター「あい」、松茂町の「はぐくみ」などが開かれています。
 
 今は、学校には向かえないが、外出することができる子どもさんは、この適応指導教室を居場所として利用してみてはどうでしょうか。まずは見学から始めてみましょう。
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